勘違い防止的な感じで。


死亡誘発 (pig)は、イベント直前の状態を参照する。
例えば、茶生物3体と、大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultをコントロールしている時に神の怒り/Wrath of Godを撃たれた場合、神の怒りで墓地に落ちる前の場の状態を参照する。
神の怒り直前の場の状態では、信奉者は健全であるため、能力は3度誘発する。
勘違いしてはいけないのは、「墓地に落ちる順番を選べるから」ではない。ここを履き違えていると、領域変更誘発の際に間違えてしまう。
「死亡した時の状況をみる」と考えていれば分かりやすいかもしれない。


領域変更誘発は、イベント直後(領域変更後)の状態を参照する。
例として、たい肥/Compost を取り上げる。
プレイヤーAがたい肥をコントロールしており、プレイヤーBがブラッド・ペット/Blood Pet を3体、破滅的な行為/Pernicious Deedを1枚コントロールしている。
プレイヤーBは破滅的な行為をX=2で起動した。
この時プレイヤーAは、たい肥で何枚のカードを引けるだろうか。

この時にプレイヤーAが引ける枚数は1枚。4枚ではない。

破滅的な行為の能力解決後、たい肥は墓地に落ちてしまう。イベント直後を参照するので、破滅的な行為の解決後には たい肥は無く、ブラッド・ペット/Blood Pet 3体分のカードは引けない、ということ。
よって、引けるカードは破滅的な行為の起動時の1枚のみになる。

以前に これと似た状態で5枚引いた、という話を聞いたことがあるので、注意しておきたいところ。

謙虚/Humilityがある状態で、場の 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn /が死んだ場合でも、能力は誘発する。
エムラクールの墓地シャッフルも領域変更誘発のため、イベント直後(墓地に落ちた時)を参照する。
仮に、エムラクールの墓地シャッフルが死亡誘発だった場合、能力は誘発しない。墓地に置かれる直前(死亡した時)は1/1の能力を持たない生物だからである。

イクスリッドの看守/Yixlid Jailer が出ている時は、墓地から誘発する領域変更誘発は誘発しない。
墓地に落ちた時の状態を参照するため、その時は能力を失っているから。


コメント

tomi
2012年11月25日19:56

たい肥の件、たぶん自分ですね。

あと、話の趣旨とはずれますけど、たい肥でカード引けるのは"カードが墓地に落ちたとき"
なので、トークンだとどのみち引けない感じになります。

tomi
2012年11月25日20:05

ああ、よく考えたら領域変更誘発はしますね。
お恥ずかしい。

獄卒
2012年11月25日20:22

ご指摘ありがとうございます。
調べ直したところ、トークンは「カードではない」ので、墓地に落ちてもたい肥で相手が引くことはありませんでした。
本文を少し訂正しておきます。

417
2012年11月26日2:35

通りすがりに失礼します。

細かいですが領域変更誘発というのは誘発型能力が誘発条件とする誘発イベントの一つで、領域の変更を含む誘発イベント全般を意味します。
ですから墓地への移動というイベントも領域変更誘発になります。
領域変更誘発の中の例外として、誘発にはイベントの直前の状態を参照するだけです。
総合ルールだと用語集の「領域変更誘発」と603.6群ですね。

獄卒
2012年11月26日13:29

細部の補足ありがとうございます。
私の説明不足でした。

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