約90年前の今日、新たな1万円札の肖像画に選ばれた人物がこの世を去る

1931年11月11日、
渋沢栄一 享年92歳
日本実業界の父と呼ばれた男は大往生を遂げた

孔子の論語を人生の柱とし、士魂商才、蟹穴主義などの独自の哲学や信念、道理を曲げずに生き抜いた彼の姿勢には 多くの現代人が見習うべき点が多くあるだろう

資本主義社会の問題の本質を見抜き、そこに論語を用いた渋沢の思想を、著書「論語と算盤」では知ることができる。

如何に人間としての徳や道理が大切かということを論語を基にした彼なりの解釈で丁寧に説いてあるので、成人した大人だけではなく、中高生にも読まれてほしい本だ

現1万円札で有名な福沢諭吉同様、渋沢も学問の大切さを説いており、似たような解釈や考えは、時代を越えて継がれていることを実感する。そして孔子の論語同様、道理の通った正しさには時代は関係ないのである


この著書は正確には彼の講演会での口述を、彼を慕う者がまとめたものとされている
それはまるで、プラトンがソクラテスの言葉を残した、或いは孔子の弟子が孔子の言葉を残したかのようだ

死後、その意志や信念、思想が多くの者へ書物を通して知れ渡るという その点において、渋沢は死後も、リスペクトしていた孔子に近付いていると言えるだろう

新1万円札の発行は2024年から
我々日本人に馴染みの深い顔になるのは、もう少し先になりそうである

コメント

ハリー
2020年11月24日11:30

時代や地域を超えて共通した結論になる概念が「真理」というのかなと最近よく思います

獄卒
2020年11月28日21:16

偉人の思想や伝記を読んでも、大業を成した人物には共通していたり、似ている部分が結構あるので、やっぱりそういうことなんでしょうね

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